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令和3年度、旧北保育所(現北こども園)において、不適切な保育が認められたことについてのご報告

記事ID:0008535 更新日:2023年3月22日更新
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 この度、令和3年度に 旧北保育所(現北こども園)において、入所児童に対する不適切な保育が認められたことにつきまして報告いたします。

 まず、これまでの経緯につきまして申し上げます。

 昨年12月に、「昨年度の旧北保育所の事案である」と、香川県西部子ども相談センターへ「匿名の投書」があり、香川県 子ども政策推進局 子ども家庭課の特別指導監査による調査により、旧北保育所勤務だった職員への聞き取り調査が行われました。

 この調査により、令和5年1月末に県から通知があり「入所児童に対する不適切な 保育が認められる」と5つの事実が示されました。

 あわせて、北こども園長に対して再発防止等のため、研修等を北こども園で直ちに実施し、3月1日付けで、県に改善報告をいたしました。

 

 県の調査通達においては、いずれも当該行為を行った保育士及び児童の特定はされておりません。よって、町といたしましては、事実の内容の確認が必要と考え、町独自によります、職員に対する聞き取り調査を行ってまいりました。なお、県の調査は、目撃証言を基にした、認定でありました。町では目撃証言と目撃された者にもその証言内容を示した上で、聞き取り調査を行いました。

 その結果として、2つの事実について、自分がその行為者であると認めた職員が確認されました。そのことから、その児童の保護者に対し、本人、当時の保育所長及び現北こども園長並びに町職員により、事案の説明と謝罪を行いました。

 保護者の方からは、当時の保育の状況をご理解していただき、今後もしっかり保育してほしいとの言葉をいただきました。

 しかし、理由は問わず、当時、このような保育が行われたことは事実であり、町といたしましても、大変重く受け止めています。

 なお、町の目撃された者からの聞き取り調査では、

*「保育士が、児童をひもでイスにくくりつけていた。」件につきましては、1人の児童に対し、保育時に、担当する保育士が他の園児に対応する時に、急に走り出したりして本人や周りの子どもにケガをする恐れがあるということから、「おんぶひも」をベルト感覚で腰のあたりを蝶々結びにしたものでありました。なお、当該の保育教諭につきましては、事案を鑑み、現在、保育業務からは外しております。

*「保育士が、給食を食べないことを理由に、別の保育士がいるクラスに児童を一定時間放置していた。」件は、やる気にさせるため、他のクラスの自分より小さい子どもでもできていることを見せたりしたが、1人で放置したことはないというものであります。

先に述べましたが、この2つの事案については、保護者の方に対し、説明と謝罪を行いました。

 また、「給食の大半をこぼした児童に対して、代替の食事を提供しなかった。」件につきましては、食の細い子どもについて、保護者と相談や連絡を取りながら、無理に食べさせずに本人の機嫌にあわせるようにしていたもので、保護者の方にも町から確認を行いましたが、確かに相談や連絡を受けているとのご返事でした。

 あとの2件、「保育士が、児童を押入れや通用口の狭いスペースに閉じ込めていた。」「保育士が、児童に対して必要以上の力で腕を引っ張っていた。」ことにつきましては、目撃された者に目撃証言の内容を示しましたが、いずれもしていないという回答で、特定には至りませんでした。

 また、3月17日に町立認定こども園保護者説明会を開催し、これまでの経緯等を説明し、その場で町長から謝罪をいたしました。

 以上、今回の件につきまして報告いたしましたが、このような行為が行われた原因といたしましては、保育教諭の保育に対する認識、また、職員同士がそうした行為を注意改善できなかった環境、並びに保育所内で報告・連絡・相談の対策が十分に機能していなかったこと、また手厚い保育士の確保などの環境の問題などが考えられ、未然に防げなかったことは、町として責任を感じています。

 あわせて、保護者の皆様をはじめ、町民の皆様に不安、ご心配をおかけすることになりました。誠に申し訳ありません。

 信頼を失うのは一瞬ですが、取り戻すには時間がかかるとは承知しております。私どもを信頼して、大事な大切なお子様を託していただきながら、このような事案が生じましたことは、深く反省しております。しかしながら、今回の件を必ず教訓として、私たち町民にとって、宝である子供たちを、全力で守る、守っていくまち琴平町、その姿勢が肝要であると認識しております。そのためにも、保護者や町民の声をしっかり受け止め、こども園の現場と町が連携をしながら、二度とこのような事案を起こさないように、全身全霊で取り組んでまいります。

 

 なお、今回の件につきまして、多くの方々に不安、ご心配をおかけしたことを鑑みまして、町長・副町長の報酬カットをはじめ、関係者に対する処分を行っております。

 

 最後に、今回のことにつきまして、重ねて皆様にお詫び申し上げます。

 誠に申し訳ありませんでした。

 

令和5年3月22日

琴平町長 片岡 英樹